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パンデミックの歴史について

パンデミックとは、感染症などの世界的な大流行のことを言います。
21世紀に入った今でも、パンデミックに陥ってしまった、もしくは一歩手前まできたものもあります。
AIDSやSARSや、プリオン病などが、新興感染症として扱われます。今でも、パンデミックの恐れのある疾患はたくさんあります。
最近のものでいうと、日本でも感染の認められたデング熱やエボラ出血熱などがあります。世界的に見るとかなりの死亡者数でしょう。
現在でもパンデミックが起きたり要注意な疾患があるのですから、今よりも衛生状態や食料状況がはるかに悪かった時代ではどうだったのでしょうか。
人類のパンデミックとの歴史は古くは紀元前からあります。

医療も発達していない時代では、原因を突き止めることも治療も、満足にできず、瞬く間に世界中に広がり、その感染は歴史を変えることもありました。
病原体や対処方法がわかってきたのは、19世紀後半になってからで、その後、感染症による死亡者は激減しました。
しかし、その後も新興感染症や、過去に流行したものが再び流行する再興感染症などが問題になっています。
歴史を変えるほどの感染症として、著名なものは、天然痘やペスト、スペイン風邪やアジア風邪、香港風邪などがあります。

天然痘は、紀元前に始まり1980年にWHOが根絶を宣言しました。
大流行当時は1日の死亡者数が1万人もいたと言われています。

ペストは、540年ごろに広まり、14世紀にはヨーロッパを中心に黒死病として恐れられます。
根絶宣言は聞きませんが、近年ではあまり聞かなくなっています。

スペイン風邪やアジア風邪、香港風邪も、名前に風邪がつきますが、世界で何百から何千万の人が亡くなっています。
新興感染症であるSARSも9ヶ月で患者数8093人に及び、死亡者数が774人になりました。
世界規模で見ると少ないかもしれませんが、医療の発達した現在において見れば、決して少ない数字とは言えません。
衛生状態や食料状況は昔よりはるかに良くなりました。
しかし、それ以上に最近やウイルスに対する抵抗力などが落ちてしまっている部分もあるかもしれません。

パンデミックにも種類がある

パンデミックは世界的な流行を、示す言葉です。
それ以外にも、地域を限定するエンデミックというものがあります。

エンデミックとは、一定の地域に一定の罹患率で、または一定の季節的周期で繰り返される状態を示す言葉です。
その地域内で流行するため地方性流行とも略されます。予測は可能で、他の地域には広がっていきません。
感染症が原因の風土病もこの一種とされており、特定の地域に限定される場合を言います。

地方性流行としていたエンデミックがその範囲を超え、急激に社会的に広がり感染していく様をエピデミックと言います。
エピデミックの規模が大きくなった場合をアウトブレイクと言います。
例えば、発展途上国で、蚊などの虫を媒介にして流行っていたデング熱が流行ったのもエピデミックと言えます。
旅行などで、その国に滞在した間に蚊に噛まれたり、旅行者本人や荷物、飛行機などに感染源になる蚊がくっついて来ることで、別の地域でも大流行してしまうことがエピデミックと言えます。
昔だとペストなどもヨーロッパを中心としていました。しかし、現在では旅行などで国から国へと渡り歩くことも自由にできます。
その道中に今までなら地域性のものだった病気に感染してしまい、自分自身が感染源になるのは珍しくないでしょう。

現在、WHOは、世界中で毎年5000万人から1億人がデング熱に感染しているとしています。
また、WHOでは特別な治療法はないとされていますが、早期発見や適切に医療機関にかかることで死亡率を1パーセントに抑えることができるとしています。
昔に比べれば、医療も劇的に進歩しています。
もしも、自分が流行っている感染症にかかってしまった場合、適切に医療機関へとかかり、早期に治療を施すことが大切です。
命を救うと同時に自分自身が感染源にならないことが重要です。

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